5月4日から愛知県のGALLERY龍屋さんにて行われているお客様の投票形式によるアートコンペ「ZEROTEN2018」に参加しております!
普段は思うところあって作品解説はしない(できない)のですが、作品について知っていただくいい機会なので軽くお話ししたいと思います。
《また帰ってくる。》岩絵具、水彩絵具/雲肌麻紙(2018年)
《いつか見た場所》 岩絵具、水彩絵具/雲肌麻紙(2018年)
この2点は《いつか見た場所》の一部を拡大した部分に《また帰ってくる。》の少女が居る、という形で対となる作品です。
私はいつからか、放置された自然を見る時、そこに少女が居るように感じるようになりました。少女たちの表情はよく見えず、微笑んでいるのか怒っているのか、その時々で彼女たちは印象を変えます。
自然も同様、私たちを癒してくれる一方で、人間にはコントロールできない力を秘めています。そして私たちは感覚的にそれを知っているのです。実際に存在する自然と虚像である私が描く少女は、畏れを伴った親しみという点において同一と感じています。
本作はそんな感覚を視覚化する試みの1つでした。
私にとって少女は特別な意味のあるモチーフですが、それをお話しするのはまた別の機会にしましょう
皆さんにとって彼らが、どんな存在として感じられるかはわかりませんが、もし懐かしさや愛おしさを感じてくださったのなら、幸いです。